JR東日本は7日、上越新幹線の下り列車について、来春から終電時刻を約20分繰り上げると発表した。始発までに実施している夜間工事の作業時間を増やすのが目的。JR各社によると、こうした目的での新幹線の終電繰り上げは過去に例がないという。
現在、上越新幹線の下り最終列車は、新潟行き、越後湯沢行き、高崎行きの3本があり、それぞれ午後9時40分から午後11時までに東京駅を出発し、午前0時直前に終点駅に到着する。計画では、来春のダイヤ改定で、このうち新潟行きの終電時刻を20分ほど繰り上げる。残り2本の扱いは未定という。
上越、東北新幹線は開業から40年以上が経過。JR東によると、耐震補強に加え、レールや架線交換などのリニューアル工事が本格化するなか、管内の保線作業員の数は過去10年間で約2割減っている。同社は「作業の効率化には、夜間工事の時間帯を広げ、大型機械を導入する必要がある」と説明する。
今後は東北、北陸新幹線の終電繰り上げも検討していくという。(細沢礼輝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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