上陸禁止の無人島に残る黒板「完成度高く誰も消せない」

「まだまだ勝手に関西遺産」

 和歌山・白浜にある上陸禁止の無人島に、半世紀近くも消されることのない黒板が存在すると聞いた。一体何が書き残されているのか。

拡大する分室の黒板を紹介する京都大瀬戸臨海実験所の中野智之助教。鳥の鳴き声しか聞こえず、半世紀前にタイムスリップしたかのよう=和歌山県白浜町、滝沢美穂子撮影

 沖合約600メートル、田辺湾に浮かぶ畠島(はたけじま)(2・6ヘクタール)。調べてみると、京都大学瀬戸臨海実験所が管理する海岸生物の研究・教育拠点だった。学生の実習や愛好家向けの磯の観察会が島で開かれ、毎年100人ほどが訪れる。実験所に頼み、特別に案内してもらえることになった。

 小舟で島へ向かう。まず見えてきたのは「上陸禁止」と大きく書かれた看板。無断で水上バイクなどで訪れ、ゴミを捨てて帰るレジャー客が10年ほど前から相次いだ。そのため目立つものに取り換えたという。

拡大する畠島=和歌山県白浜町、滝沢美穂子撮影

 お目当ての黒板は、小さな平屋…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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