山口県は5日、新型コロナウイルスに感染した下関市の40代会社員男性の妻と小学生の子ども1人も感染していることを明らかにした。県内の感染は3人目。現時点で2人は「無症状病原体保有者」として発熱などの症状はないが、同日中に県内の病院に入院した。
県や下関市によると、同日、妻の申し出で調べた検体から陽性反応が出た。妻は40代で子どもは10歳未満。県は子どもがいつまで学校に通っていたかは確認中としている。夫婦の他の子どもは陰性だった。
男性は2月23日に37度5分の発熱後、複数の病院を受診。3月3日に新型コロナウイルスの感染が確認された。この間は出勤せず自宅療養し、妻の運転で通院していた。男性と濃厚接触の疑いがある病院職員が5日までに検査を受け、5人は陰性だった。残る1人はまだ検査を受けていない。
また、男性は2月20日に大分県へ出張した際、30代の従業員女性の感染が確認された大分市の飲食店「ラウンジサザンクロス大分」を3人で訪れた。大分市は同店を22日までに利用した人が濃厚接触の可能性があるとして調査している。
村岡嗣政知事は「人混みの多い居場所を避けるなど、引き続き冷静な対応を取ってほしい」と求めた。
市は、男性が21日に大分県から下関市へ戻る際、社用車に同乗していた同僚1人を濃厚接触者としていたが「発症前だったため該当しない」と訂正した。
中国新聞社
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