不合格の事実より親の一言が重い 中学受験、子どもを支える声かけは

 首都圏は本格的な中学受験シーズンを迎えています。2月1日から東京都神奈川県の私立中の入試が行われますが、埼玉や千葉では既に合否が発表された学校も少なくありません。結果がいま一つだった子どもに保護者はどう向き合うべきか。必要な声かけとは。栄光ゼミナール入試情報センター責任者の藤田利通さんに聞きました。

心配は子どもより親

 ――不合格になった場合、動揺する子どもや保護者も多いのではないでしょうか。

 落ち込んで泣いてしまう子もいますが、経験上、ひと泣きすればケロッとする子が多い。何日も落ち込まないんですね。

 心配なのは保護者です。一番よくないのは保護者が落ち込んだ姿を子どもに見せてしまうこと。弱気な様子は子どもに影響します。保護者は「大丈夫」と自分をもり立て、落ち込む姿を子どもに見せないようにしてほしい。

 笑顔を絶やさないこと、ため息をつかないよう深呼吸することも必要です。子どもがそばにいる場合、つらいときはトイレに駆け込むのも手です。不安な気持ちを吐き出したいのであれば、塾の先生に相談するのが一番です。

 私たちは、保護者の皆さんには「(1月の入試で不合格になっても)あまり気にしないで」と伝えています。都内の入試が始まる2月1日までは十分な時間があり、持ち直して本番を迎えられますから、と。実際、私自身も今の時期は連日、親御さんから相談を受けています。

心からの言葉を伝える

 ――子どもには、どんな声かけをするとよいのでしょうか。

記事後半では、都内の私立中入試までの1週間をどう過ごしたらいいかについても語っていただきます。

 一番いいのは、ストレートで…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment