大阪市西成区の塗装会社社長、馬場裕輔さん(41)が今月22日から行方不明となり、兵庫県西宮市で遺体で発見された事件で、司法解剖の結果、馬場さんの死因は頸(けい)動脈を切られたことによる失血死だったことが28日、大阪府警捜査1課への取材で分かった。遺体には刃物による切り傷や刺し傷が20カ所以上あり、同課は殺人事件として捜査する。
同課は27日夜、馬場さんの遺体を遺棄したとして、死体遺棄容疑で大阪市住之江区の塗装業、国本有樹容疑者(34)を逮捕。国本容疑者は馬場さんから仕事を請け負っており、馬場さんから借金をしていたとの情報もあるという。同課は馬場さんの死亡の経緯についても、国本容疑者から事情を聴く方針。
国本容疑者の逮捕容疑は24日ごろ、兵庫県西宮市山口町金仙寺(きんせんじ)の竹林に馬場さんの遺体を遺棄したとしている。同課によると、「知らない」と容疑を否認しているという。
同課によると、馬場さんは22日に行方不明となり、翌日、住之江区の馬場さんの会社事務所付近で血痕が見つかった。その後、周辺の防犯カメラに国本容疑者が使用する車両と似た車が写っていたことが判明。同課が押収した国本容疑者の車には血痕が付いていた。
さらに国本容疑者のスマートフォンから、24日朝に西宮市内の山中にいたことを示す位置情報の履歴を把握。府警が捜索したところ、位置情報の周辺でブルーシートを上からかけられた状態の馬場さんの遺体が見つかった。馬場さんの財布や携帯電話は見つかっていないという。
国本容疑者を知る塗装工の男性は「ギャンブルが好きで、複数の人から金を借りていると聞いたことがある。同業者の間でも評判はよくなかった」と話した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース