不明陸自ヘリの燃料タンクか 海保巡視船が新たに回収

小野太郎 国吉美香

 沖縄県宮古島周辺で陸上自衛隊の隊員10人が乗ったヘリコプターが消息を絶った事故で、海上保安庁や自衛隊は9日も周辺海域の捜索を続けた。第11管区海上保安本部那覇市)は9日午後2時半ごろ、巡視船が捜索海域で新たに漂流物1点を回収した、と発表した。公開された写真から、折れた燃料タンクとみられる。

 11管区はヘリが消息を絶った6日以降、巡視船4隻で24時間態勢の捜索を継続しているが、人命救助につながる手がかりは無いという。捜索海域で事故機のものとみられる漂流物を計13点発見している。

 ヘリコプターがレーダーから消失した地点の南にある伊良部島では、8日夜に「人のようなものが浮いている」との情報があったが、9日夕時点で確認されていない。自衛隊のヘリが早朝から断崖沿いに低空で飛行するなどして確認にあたったが、それらしきものは見つからなかった。

 この日の周辺地域の天候は良好で、自衛隊の小型ボートによる捜索も行われた。陸上からも、陸自宮古島駐屯地の隊員らが漂流・漂着物の有無に注意を払いながら捜索を続けていた。(小野太郎、国吉美香)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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