不正支出1400万円 福岡・筑後市立病院 理事長や元院長に

 福岡県筑後市が設置する地方独立行政法人「筑後市立病院」で2020~21年にかけ、要綱や規定に反した計約1400万円の不正支出があったことが分かった。元院長に嘱託医として勤務しなくなった後も報酬を支払ったり、再雇用職員に規定の4倍の期末手当を出したりしていた。法人の臨時監査で判明し、所得税分を除いた全額が返還されたという。

 市が30日夜に発表した。臨時監査の報告書や市の説明によると、元院長には嘱託医としての報酬(毎月70万円)を払っていたが、勤務しなくなった20年7月以降分も14カ月にわたり同額を払っていた。勤務実績がないことは内部で知られていたが、改める動きがない状態が続いていたという。

 また、理事長兼院長に、法人の規定にない期末手当120万円(基本報酬の1・5倍)を21年6月まで3回にわたり計360万円支給。理事長の報酬が少ないとの声が役員から上がり、規定を見直さずに支給が始まったという。

 定年後に再雇用した職員に対しては、規定の25万円に75万円を上乗せした100万円の期末手当を年2回払うという理事長との口約束をもとに、21年6月に1回目の支払いが行われた。

 内部からの指摘を受けた臨時…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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