全国各地で一斉登校が再開されるなか、ウィズコロナの「新しい学校生活」にストレスを感じている子どもは少なくない。大人はどんなサインに気をつければいいのか。一般社団法人「不登校支援センター」大阪支部長でカウンセラーの佐久真健輔さん(35)は「学校再開直後より、7月中旬ごろから休み始める子が増えるのではないか」と懸念している。
この4~5月、不登校支援センターに寄せられたオンラインや電話などの相談は約800件。佐久真さんは「例年より圧倒的に多く、休校中の学習や生活リズムに関する悩み事が中心だった。それが後半は次第に学校再開への不安に変わってきた」と話す。
例年、不登校の相談は新学期当初は少なく、5月の大型連休明けから増える。今年は休校を挟んで開始時期が約2カ月ずれたため、「通常授業になる6月後半から7月中旬にかけて子どもの様子に注意してほしい」という。来月からは授業日数が増え、進度も速くなると予想される。行事の省略や土曜授業、夏休み短縮を行う学校が目立つのも懸念材料だ。
佐久真さんは「不登校は病気や疾患ではなく、あくまで学校生活へのストレス対処行動の一つ」と語る。1カ月状況に耐えると、ストレスに慣れて受け流せるようになってくる子どもが多いが、コロナ禍では社会全体が敏感になっている。「学校での出来事をネガティブに受け止めやすくなっている」のが、今までと違う注意点だ。不登校相談の8割は友人や先生、親などの対人ストレスという。
行き渋り・五月雨登校、徐々に
不登校は突然行かなくなるとい…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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