2021年度の不登校の小中学生は24万4940人で、過去最多を更新した。増え続ける不登校生に、専門家であるスクールカウンセラー(SC)の手が回らない。国はオンラインで相談できる仕組みづくりに乗り出したが、自身も小学校でSCを務める橋本忠行・香川大教授(臨床心理学)は「課題もある」という。いま現場に何が必要なのか、橋本教授に聞いた。
――不登校の児童生徒が急増するなか、SCの現状は。
SCとの面談の予約がすぐに埋まってしまい、希望する子や保護者と面談できない状況になっている学校も少なくありません。また、本来であれば、教員をサポートし、心の健康に関する教育を通じて不登校の未然防止も担うべきではありますが、時間が足りず、なかなかそこまで手が回っていないSCが多いというのが実情です。
現在の国の基準では、SCの…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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