展覧会「表現の不自由展かんさい」の会場側が利用承認を取り消した問題で、大阪地裁が会場側の処分を執行停止にしたことについて、大阪府の吉村洋文知事は9日、記者団に「最終判断は(施設の)指定管理者になるが、内容に不服があるので抗告することになる」と話した。
展覧会は国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の出展作品を集め、16~18日に府所有の施設「エル・おおさか」(大阪市中央区)で開催が予定されている。
吉村知事は「施設所有者として管理権があり、裁量がある。施設には保育所もあり、労働相談も受けている。施設利用者を守っていく役割がある。管理権として利用停止を判断する権限はある」と主張。「地裁では認められなかったので、高裁に判断を求めていきたい」と話した。
展覧会の告知後、施設に対する抗議の電話やメール、街宣活動が相次ぎ、施設の指定管理者は6月25日、利用承認の取り消しを決めた。一方、実行委員会は6月30日に大阪地裁に提訴していた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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