国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」(津田大介芸術監督)の企画展「表現の不自由展・その後」の中止をめぐる愛知県の検証委員会の会合が25日開かれ、不自由展について「条件が整い次第、すみやかに再開すべきである」とする見解をまとめた。
8月1日から始まった不自由展は、慰安婦を表現した少女像や昭和天皇を含む肖像群が燃える映像作品などを展示したが、テロ予告や脅迫が相次ぎ、大村秀章愛知県知事と津田氏が同3日に展示中止を決めていた。県の検証委は、津田氏や大村氏、作家や県庁職員ら30人以上からヒアリングし、中止にいたった経緯や再開にむけた議論を進めていた。
この日まとめた報告によると、「脅迫や電凸(電話による攻撃)等のリスク回避策を十分に講じること」や「展示方法や解説プログラムの改善・追加」を条件とすると言及。見直しの一例として、映像作品については「今の場所では作家の真意が理解されにくい。別途会場で上映し、作家に思いも語ってもらう機会を作る」と提示。少女像についても、「事前に様々な背景の説明をしたうえでガイドツアー方式で鑑賞」すると提案している。写真撮影とSNSによる拡散を防ぐルールの徹底も求めた。
不自由展の中止をめぐっては、…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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