不自由展中止に劇作家協会が声明「行政、表現守るべき」

 国際芸術祭・あいちトリエンナーレ「表現の不自由展・その後」の中止について、日本劇作家協会(渡辺えり会長)は6日、「表現活動のさらなる萎縮を招く」「この国の民主主義の危機」とする緊急アピールを発表した。

 アピールでは河村たかし名古屋市長や菅義偉官房長官の発言を「表現の自由」への介入だとして抗議。「『行政の気に入らない作品』が展示を認められず、助成金も受け取れないことが通例となっていくならば、憲法21条に禁じられた『検閲』の実質的な復活です。このようなことが、民主主義のルールを無視した為政者の介入によって、既成事実化されることは看過できません」と批判した。

 また表現の場を行政が提供する場合では、「行政は毅然(きぜん)とした態度で、他の公権力も含むあらゆる妨害から、表現を守るべきです」「異論や反論があったとしても、表現の場までは奪わずに、言論をもって対抗し、情報の多様性は残しておく。これこそが行政のとるべき態度」と訴えた。


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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