不要な臨時職員雇用、市議を背任容疑で告訴 職員威圧も

 赤磐市教委(岡山県)が勤務実態のない臨時職員に賃金を払っていた問題を巡り、友実武則市長は6日、臨時職員採用に関わったとされる北川勝義市議を背任容疑で赤磐署に告訴したと発表した。同容疑で県警に逮捕され、罰金の略式命令を受けた元教育次長らとの共謀が成立する、と主張している。

 弁護士らでつくる市の第三者委員会は9月末にまとめた報告書で、北川市議が「おめえ、おかしいんじゃねえか」「このあほが」などと威圧的な言動で、職員らには反論できない空気感ができていたと指摘。背任容疑について「共謀が成立する可能性を否定することは困難」としていた。

 友実市長は第三者委の指摘もふまえ、協議を重ねて告訴を決めたと説明。学校給食配送業務の予備要員として不要な臨時職員を雇用し、2018年6月~19年3月に計76万円の賃金を支給させたとする背任容疑で赤磐署に告訴状を提出し受理された、と述べた。

 友実市長は北川市議について、「この(告訴の)意味をよくかみしめて反省してほしい」と述べた。北川市議は朝日新聞の取材に対し、「告訴の内容が詳しく分からない。弁護士と相談したい」と話した。(高橋孝二)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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