安倍晋三首相が夏の参院選に合わせて衆院選を行う衆参同日選を見送る方針を固めたことを受け、与党には11日、参院選に向けた準備を進める動きが広がった。しかし、野党はなお同日選への警戒感を解いていない。
公明党の山口那津男代表は11日の記者会見で「今国会の会期は26日までで、法案の見通しも立っている。参院選に向かってしっかり準備したい」と語った。公明党は同日選に反対してきただけに安堵(あんど)感も広がる。
自民党内でも、同日選の見送りは既定路線になりつつある。自民党の加藤勝信総務会長は11日の記者会見で「現時点で(衆院の)解散風が吹いているとは感じていない」と述べた。
10月の消費税増税が経済状況で延期もあり得ると発言し、同日選に関する憶測を呼んだ萩生田光一幹事長代行は「同日選をやるとは誰も言ってない」と述べ「解散は首相の専権事項」と重ねて強調した。菅義偉官房長官は「首相が解散といえば解散だし、解散しないといえば解散しない」と原則論を繰り返した。
一方、野党幹部は「うのみにできない。死んだふりかもしれない」として、引き続き衆院選の候補者調整などを急ぐ考えだ。
立憲民主党の枝野幸男代表は11日の常任幹事会で「いつ(衆院)解散があってもおかしくないということで準備を進めていく」と述べ、衆院選への準備を怠らないよう指示した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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