都内最多の人口92万人を抱える東京都世田谷区。世帯ごとに給付される、新型コロナウイルス対策で一律10万円が配られる「特別定額給付金」は、都内23区の中でも給付の遅れが目立っていた。
7月3日時点で、区の給付率は全49万世帯に対して約35%。朝日新聞の6月下旬の調査では、東京23区で給付率が最も低かった。
世田谷区に住む40代の男性会社員は、5月末に区から申請書類が届くとすぐに家族4人分を申請した。毎日2回、ネットバンキングで入金がないか確認したが、待ち続ける日々が続いた。SNSでも「他の地域では進んでいるのに、なんでこんなに遅い?」といった投稿が見られた。
給付に向けた作業を担う現場を取材すると、いくつもの「想定外」があったことが分かってきた。
6月29日、世田谷区内の建物…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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