世界に挑む東北発のモノ ドバイや香港、米仏でウケているものは…

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古庄暢 北上田剛 小幡淳一 高橋昌宏 三井新 力丸祥子

 東北発のモノが海外に飛び出している。暮らしの定番も意外なものも。見慣れない海外で引き合いになり、価値の再発見につながることもある。

■青森  薬膳やジュース多岐に

 北海道に次ぐ全国2位の生産量を誇る青森県の長いもは、米国をはじめ、台湾、シンガポールに輸出されている。多い年の輸出量は1千トンを超える。

 食品の輸出に詳しい日本大学の下渡敏治名誉教授によると、青森産長いもの輸出が始まったのは2001年。他の産地のものに比べて、肉質がきめ細かいのが特徴で、首都圏の中央卸売市場を通じて輸出業者の間で取り扱いが増えていったという。米国ではアジア系住民が多いロサンゼルスの食材店で販売され、台湾では薬膳料理やジュースの材料として人気だという。

 県も県産輸出品の「重要品目」に指定する。県国際経済課の担当者は「食文化が近い東南アジアで販路拡大を目指したい」と話す。(古庄暢)

■秋田 のどごし・時短調理 売り

 秋田県から昨年度輸出された加工食品は金額ベースで77・4%を日本酒が占める。9・6%で続くのが「稲庭うどん・麺類」だ。

 のどごしの良さが特徴の稲庭うどん。「稲庭うどん 小川」(同県湯沢市、社員65人)は2016年にシンガポールとベトナムの展示会に出品したのを皮切りに海外販路を広げている。現在は40カ国と商談し、フランスなど29カ国・地域に輸出の実績がある。「麺の文化は世界中にあり、受け入れられやすい」と小川選子(えりこ)専務(50)は話す。

 アメリカなどでは先行する讃岐うどんと競合することもあるが、「ゆで時間は稲庭が圧倒的に短い」とPRする。国内需要は近年、コンビニの調理麺や冷凍うどんに押されて減少している。近年は売上高の約1割が海外だといい、国内減少分を補っている。小川専務は「25年には50カ国に広げたい」と話す。(北上田剛)

■■岩手 独自技術で医療現場…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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