大島渚監督の代表作「戦場のメリークリスマス」(1983年)の公開当時の海外版オリジナルポスターが、東京・新宿の映画館「新宿武蔵野館」で展示中に盗まれた。配給会社アンプラグドが16日、発表した。
同社によると、15日午前、新宿武蔵野館のロビーにあったポスターケースのねじが外され、オリジナルポスター1枚が持ち去られているのを劇場スタッフが見つけた。盗まれたのは、大島渚プロダクションが所有する「戦場のメリークリスマス」の場面写真を用いた海外版ポスターで、ニュージーランドでの公開当時のものとみられるという。新宿警察署に被害届を提出する予定で、情報提供を呼びかけている。
新宿武蔵野館では今月から始まる「戦場のメリークリスマス 4K修復版」と「愛のコリーダ 修復版」の公開を前に、2月26日から映画初公開当時の日本や世界各国のポスターなど12枚を展示していた。盗難事件を受けて同社はポスター展を中止し、「1枚しかない大変貴重な海外ポスター。何か情報をお持ちの方は配給会社アンプラグド(03・6434・7460)までご連絡いただけると幸いです」としている。(佐藤美鈴)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル