米ロサンゼルス歌劇場の総監督を務める世界的なオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ氏(78)が、約30年前から女性歌手やダンサーらへのセクハラ行為を繰り返していたと、AP通信が13日、30人以上の関係者への取材をもとに報じた。同歌劇場は同日、調査に入ったことを明らかにした。
AP通信によると、ドミンゴ氏は1980年代後半から、練習などを口実に歌手やダンサーらを自室に引き入れ、性的行為の要求を繰り返した。歌手8人とダンサー1人が、自ら受けた被害について証言したという。
ドミンゴ氏は同通信の取材に「(自分にかけられた疑惑は)非常に問題であり、不正確だ」と釈明する一方、こうした性的な関係が「歓迎され、同意に基づくものだったと信じている」ともコメントした。
同歌劇場は13日、「すべての従業員やアーティストは、敬意をもって扱われ、職場で安全を感じられるべきだ」との声明を出し、外部の弁護士を雇って調査に入ったことを明らかにした。
ドミンゴ氏は「3大テノール」として知られるオペラ歌手で、日本でも人気が高い。
ドミンゴ氏は、来年1月に東京でソプラノ歌手のルネ・フレミングさんとのコンサートを開く予定。一般発売はまだだが、一部プレイガイドでは先行予約が始まっている。日本側の主催社のインタースペース(東京)によると「米国の主催社とも協議したが、予定通り開催する方針」という。(サンフランシスコ=尾形聡彦)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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