岡田将平 魚住あかり 菅野みゆき 大野晴香
19日開幕のG7広島サミットを控えた18日、バイデン米大統領ら各国首脳が続々と広島市内に入った。各地で規制が始まり、街はまさに厳戒態勢。観光客や人々の生活に影響が出始めた。
「悲しいけど、他にも見るところが多くあるから大丈夫」
世界遺産・厳島神社がある宮島へのフェリーが発着する廿日市市の宮島口旅客ターミナルそばで、ドイツから来た20代の姉妹はこぼした。
ターミナルには手荷物検査場が設けられ、18日正午には規制開始。島民ら識別証を持っている人しか島には入れなくなった。姉妹は電車を降りてから規制を知ったという。
こうした人たちのために待機していた通訳ボランティアの橋本玲子さん(71)は、神社の大鳥居を望める対岸に姉妹を案内した。橋本さんは「せっかく来たのに申し訳ない。せめて遠くからでも見てほしい」と語った。
同じく正午過ぎに閉鎖された平和記念公園でも、外国人観光客たちが入り口で警察官に止められた。ただ、ぎりぎりセーフだった人も。オランダから訪れた女性(32)は規制を知らずに3日前、広島に入った。18日の閉鎖前に平和記念資料館を訪れ、「見られて良かった」と話した。
駅、空港も厳戒警備
広島市民たちにも制限は及ぶ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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