「ポスト安倍」は「安倍政権の継承者」
自民党総裁選の構図が固まった後の9月2日~3日に行った朝日新聞の全国緊急世論調査(電話)では、「ポスト安倍」について、次のように聞きました。 ◇ Qあなたは、次の首相には、だれがふさわしいと思いますか。次の4つの中から1つだけ選んでください。(2020年9月2日~3日調査)
・菅義偉=全体(38%)/自民支持層(49%)/無党派層(31%)
・石破茂=全体(25%)/自民支持層(23%)/無党派層(22%)
・岸田文雄=全体(5%)/自民支持層(6%)/無党派層(4%)
・この中にはいない=全体(28%)/自民支持層(19%)/無党派層(36%)
*その他・答えないは省略 ――*調査方法=コンピューターで無作為に電話番号を作成し、固定電話と携帯電話に調査員が電話をかけるRDD方式で、2日夕から3日夜にかけて全国の有権者を対象に調査した。固定は有権者がいると判明した1028世帯から534人(回答率52%)、携帯は有権者につながった1096件のうち596人(同54%)、計1130人の有効回答を得た。 ◇ 菅、石破、岸田3氏を比べると、約7年8カ月続いた安倍政権で官房長官を務めてきた菅氏が全体、自民支持層、無党派層いずれもトップでした。 菅氏は総裁選の出馬会見で「安倍(自民党)総裁が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進める」と述べました。世論も「安倍政権の継承者」を宣言した菅氏を「ポスト安倍」に位置づけているようです。 2番手は石破氏。朝日新聞は2019年9月から今年6月の計4回、菅、石破、岸田3氏に小泉進次郎氏ら4氏を加えた7氏について「ポスト安倍」の質問をしています。この調査では、石破氏が19年12月以降、つねに全体と自民支持層でトップを走ってきました。かたや菅氏は19年9月の支持率が自民党支持層で12%だったほかは、1ケタにとどまっていました。 ところが今回は、選択肢が異なるので単純な比較はできませんが、石破氏は全体と自民支持層で菅氏に首位を明け渡し、「選挙の顔」をはかる指標の一つである無党派層の支持率でも菅氏を下回りました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース