丘の町くるくる回る電動カート 高齢化進む住民の足、カギは運営体制

 大阪府河内長野市丘陵地帯にある人口約6800人の南花(なんか)台地区は、まち開きから約40年がたったニュータウンだ。ここをまさしくくるくる回って住民を運ぶ電動カート「クルクル」が走っている。運行開始から4年、コロナ禍を乗り越え、買い物や通院など住民の足として根付いてきた。

 8月のある日。地区のスーパーマーケット「コノミヤ」から柳瀬カヨ子さん(87)が買い物袋を持って乗り込んだ。30度を超える暑い日だったが、車内を吹き抜ける風が心地よい。

 柳瀬さんの家はバス停から少し離れていて、坂道もある。「杖をついているので、歩くと20分以上かかります」。クルクルの運行が始まるまではタクシーを使うなどしていた。クルクルには買い物や通院で週1回程度乗っていて、「大助かり。これからも利用します」と話す。自宅前にカートが止まると、運転と添乗のスタッフと声を交わし、家の中に入っていった。

大学が認めた運行の「効果」

 クルクルは7人乗れる。月曜と木曜は予約を受けて、土曜は自動運転の実証実験として4ルートで運行。月曜と木曜は100円、土曜は無料だ。

 車は市が購入し、保険代や修…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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