「インターネットのおかげで、私は一人じゃないと思えた」。髪と肌が白いアルビノの神原由佳さん(26)は10代の思い出を、そう振り返ります。偶然目にした、自らの外見にかかわる資料。両親には詳細を聞けず、頼ったのがネットでした。アルビノの子を育てる家族について知り、「自分と同じ見た目の人が他にもいる」と安心できたそうです。悩んでいた当時の自分に届けるつもりで続けているという、Twitterのつぶやきの原点に迫ります。
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【コラム連載「#アルビノ女子日記」】
他の人と比べ、生まれつき肌や髪が白いアルビノ。「特別な存在」とみなされがちですが、どのような人生を送っているのでしょうか。当事者である神原由佳さんに、等身大の姿をつづってもらいます。不定期連載です。
「10代の私」に届けるつもりで
私は「Twitter芸人」を自称している。自らのアカウント(@y_kambara)では、だいたい毎日ツイートし、日に何度も投稿をチェックしている。中毒かよ……と、思うことも少なくない。
ツイートは、アルビノであることに悩んでいた「10代の私」に届けるつもりで書いている。 とはいえ、有益な情報ばかりをつぶやいているかと言えば、そんなことはない。
「わ。冬の匂いから春の匂いになっている…!」
と、こんな調子。このときは、季節の変化に少し気持ちが高揚していた。私の日常の小さな喜びを誰かに伝えたかった。
ツイートするときに意識しているのは、私自身が楽しむことだ。
「カンバラさんを見つけられてうれしい」
つぶやくとき、悩んでいる当事者に「大丈夫だよ。楽しく生きているアルビノもいるよ」とのメッセージが、そっと届けばいいなとも思っている。
ある日、SNSで利用できる匿名質問サービス「Peing」に、次のようなメッセージが届いた。自らもアルビノだと名乗る方からだった。
「ずっと1人だけの気がしていました。カンバラさんを見つけ、うれしい気持ちがあります」
私も昔はひとりぼっちな気がしてきたから、気持ちがわかった。少しでも安心してほしいと、「アルビノの人はいっぱいいます。当事者の集まりもあるので、気が向いたら遊びに来て下さいね」と回答した。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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