多田晃子
天皇、皇后両陛下は13日、兵庫県明石市で開かれた「第41回全国豊かな海づくり大会」の式典行事に出席した。両陛下が海づくり大会に足を運ぶのはコロナ禍前の2019年9月以来。
天皇陛下は紺色のスーツに水色のネクタイ、皇后さまは鮮やかな青色のジャケットにスカートと、海を意識したとみられる装いで出席。陛下は「全国各地において日頃から豊かな海づくりに取り組んでいる皆さんのたゆみない努力に深く敬意を表するとともに、こうした活動が今後とも多くの人々によって支えられ、更に発展していくことを期待します」と述べた。
陛下はマダイとノリ、皇后さまはキジハタとアユを漁業関係者に手渡した。退出前には、両陛下が式典で最優秀作文を発表した小学生に声を掛ける場面も。皇后さまは「よく考えられた作文ですね」と話したという。
明石港の護岸で海上歓迎行事に出席した両陛下は、大漁旗などを掲げた約100隻の漁船のパレードなどを観覧し、笑顔で手を振って応えていた。放流行事では、マダイとヒラメの稚魚を放流した。
この日は、同市の県立農林水産技術総合センター水産技術センターで、塩分や水分を管理して成長を促進させているニジマスを見学したほか、水槽に入ったイトマキヒトデなどの観察や顕微鏡でプランクトンを観察する小学生の水産教室も見学した。
天皇陛下は子どもたちに「どう?触ったことあります?」と話しかけ、皇后さまは「よく観察できましたね」と声を掛けていた。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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