天皇、皇后両陛下は12日、熊本、鹿児島両県の児童らとオンラインで交流した。毎年恒例の「こどもの日」にちなむ児童施設訪問で、コロナ禍の今年は画面を通じた交流となった。
両陛下はまず、ICT(情報通信技術)教育に力を入れる熊本県高森町の高森中央小の児童らと交流した。天皇陛下は「プログラミングは難しくないですか」と山口なずなさん(11)に質問。山口さんが「難しいほどやりがいがあります」と言うと、うなずきながらほほえんでいた。
続いて鹿児島県三島村の三島竹島学園の児童らと交流。皇后雅子さまは、三島竹島学園生徒会長の駒水春香さん(14)に活動内容などを尋ねた。駒水さんは「雰囲気の一つ一つに優しく温かい空気を画面から感じた」と話した。
こどもの日にちなんだ訪問は、これまで都内の施設が選ばれることが多かった。宮内庁によると、今回の交流先に遠隔地が選ばれたことについて、天皇陛下が「通常では訪問が難しい場所でも訪問できることがオンラインの利点」と考えていることも考慮されたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル