天皇、皇后両陛下は15日、金沢市で開かれた第38回国民文化祭と第23回全国障害者芸術・文化祭の開会式に出席した。天皇陛下は、県内各地域での取り組みについて「地域に息づく伝統や文化の良さを再認識する機会となり、文化芸術活動の裾野を広げ、新たな文化の創造につながっていくことを期待しています」とあいさつをした。
両陛下は、歌舞伎やダンスなどのオープニングステージを観覧。その後、出演者と交流し、「左手のピアニスト」の黒崎菜保子さん(61)に、皇后さまは「いいステージでした」と声を掛けた。茶道家の奈良宗久(そうきゅう)さん(54)には、かつて茶道を習っていたことを伝えたという。
天皇陛下は、御陣乗(ごじんじょ)太鼓を披露した大宮正晴さん(19)に「体力を使いますよね」とねぎらった。
両陛下はこの日、羽田空港を特別機で離陸前、フラップ(高揚力装置)のセンサーにトラブルが発生したため、予備機に乗り換えて石川県入りした。出発の遅れで、行程に一部変更が生じた。
16日は、障害者が手がけた絵画や陶磁器、特別支援学校の生徒によるミニ和傘づくりのワークショップを観覧する。また県内の高校生らによる文学朗読劇の練習を観覧し、特別機で帰京する。(多田晃子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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