天皇、皇后両陛下は7日、7月に九州を中心として被害をもたらした豪雨災害で、特に被害が大きかった熊本県の蒲島郁夫知事を赤坂御所に招き、被災地の状況について説明を受けられた。蒲島氏によると、説明に対し、両陛下は熱心に耳を傾けられた。 「被災者は何を一番必要とされていますか」などと、避難を余儀なくされている被災者の現状や被災した子供の状況について質問されたという両陛下。説明を終え、蒲島氏が退出する際には、犠牲者遺族へのお悔やみに加えて、猛暑の中で復旧、復興作業を続けている被災者の体調を気遣われたという。 両陛下は被災地の被害の大きさに心を痛め、見舞いのお気持ちを示されてきた。災害被災地をめぐっては昨年12月、両陛下が10月の台風で被害を受けた宮城、福島両県をご訪問。上皇ご夫妻も、平成30年の西日本豪雨被災地を訪問するなど、被災者に寄り添われてきた。 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状では、慎重にならざるを得ない側面もある。 両陛下が直接訪問されるとすれば、同行する宮内庁職員や警備の警察官の感染症対策に加え、出迎えの人が「密」にならないようにするなどの配慮が必要になる。コロナ禍での両陛下の被災地へのご訪問について、宮内庁のある幹部は「両陛下のお気持ちを汲みながら、冷静に状況を見極めていく必要がある」と話している。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース