両陛下が描く皇室の姿は 支え合い歩んだ四半世紀

 即位から1カ月がたった6月2日。天皇、皇后両陛下は、代替わり後最初の地方訪問となる愛知県を訪れていた。医療施設の視察を終え、玄関先に出た時のことだ。両陛下は待ち受けた人たちに気づくと、さっと歩み寄り、声をかけ始めた。天皇陛下は男の子の指をぎゅっと握り、皇后雅子さまは車いすの女性の手を両手でそっと包み込んだ。

 「国民と接する機会を広く持つことは、今後とも自分の活動の大きな柱として大切にしていきたい」

 天皇陛下は即位前の2月の会見で、そう決意を述べた。「国民の中に入り、国民に少しでも寄り添う」。関係者によると、お二人は皇室像を共有し、実践しようと話し合ってきた。

 「これからは力を合わせて様々…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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