北海道新幹線が2030年度に札幌まで延伸されることに伴い、JR北海道から経営分離される函館線の函館―小樽間(約288キロ)のあり方を議論する並行在来線対策協議会がこのほど開かれた。道は第三セクター方式で在来線の運行を続けた場合、全区間で年間40億円超の赤字が見込まれると明らかにした。初期投資と延伸後30年間の赤字の累計は1900億円近くに達し、鉄路の維持の厳しさが示された形となった。
道は、小樽―長万部間と函館―長万部間の2区間についてそれぞれ、①地元自治体が出資する第三セクター方式で鉄道を引き継ぐ②全区間をバス転換③鉄道とバス転換を併用――の3パターンについて、将来の収支予測などを調べた。
小樽―長万部間では、鉄道を…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル