関東私鉄の車内の中づり広告で、公募したLGBTQなどの性的少数者のカミングアウトを掲載するキャンペーンを実現させようと、高校生が準備を進めている。インターネットで誰もが発信できる時代にあえて中づり広告を選ぶのには、周囲の偏見に悩んできた自らの経験に理由がある。
発案したのは千葉県内に住む高校2年、たかなさん(仮名、17)。広告には「読書が好きだけどアウトドアな私」といった自己紹介の後に、「ちなみに○○です」などと記す。○○にはその人の性的指向や性自認をめぐる言葉が入る。「ちなみに」と添えてさりげなく語ることで、数あるアイデンティティーの一つに過ぎないことを伝える意図がある。題して「ちなみに○○キャンペーン」。
「センシティブ」と断った会社も
電車内の中づり広告を選んだのは、LGBTQへの関心が薄い人たちの目にも、自然と入る機会をつくれるのではと考えたからだ。すでに関東の私鉄2社から内諾を得ており、10月にも2、3日間、1車両に1枚ずつ広告を掲出する計画だ。
アイデアは、自身の経験から生まれた。
小学6年の時、相手の性のあ…
Think Gender
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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