成沢解語
防衛省は22日、中国海軍の空母「遼寧」など7隻が21日に沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に抜けたと発表した。遼寧は沖縄南方の海域で艦載機を過去最多となる300回以上発着させた。同省は中国の空母の運用能力が向上しているとみている。
同省によると、21日午前から午後にかけて、宮古島の東約170~220キロで、北西や西に進む遼寧など7隻を相次いで確認した。7隻は同日中に沖縄本島と宮古島の間を北西に進み、東シナ海に抜けた。20日にも別の1隻が通過。これら8隻は2日に同海域を南下していた。遼寧のこの海域の通過は11回目。
遼寧は3日以降、台湾や沖縄に近い海域で戦闘機やヘリの発着を繰り返していた。18日午前には中国軍のH6爆撃機2機が沖縄本島と宮古島の間を往復した。対艦ミサイルを積んでいた可能性があり、空母と連携した実戦的な訓練にあたったとみられるという。(成沢解語)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル