夏休みも終わり、中学受験に向けて勉強している子どもたちは、模試などが本格化する季節を迎えます。子どもや保護者は、どんな心持ちで受験に向かえばいいのか、中学受験をテーマにした作品で知られる3人の作家に聞きました。3回シリーズの2回目は、中学受験に翻弄(ほんろう)される家庭を舞台にした小説「翼の翼」(2021年、光文社)が話題になった朝比奈あすかさんです。
――軽い気持ちで息子を小3から入塾させた母親が、中学受験の競争にのめり込んでいく。リアルで保護者からも共感を得ています。
私も、我が子の中学受験の時、不安で押しつぶされそうでした。編集者の助言もあって、その経験を元にこの作品を書きました。
読者からの感想も読んで改めて痛感したのは、中学受験では、大人である親の方が無自覚のうちに競争の波にのまれて、視野が狭くなっていくことの怖さです。
夏休みが終わり秋になれば…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル