生徒が投げた石が額にあたってケガをしたとして、宮崎市立中学校の50代男性教諭が生徒の保護者から示談金50万円を受け取っていたことが19日、市教委への取材でわかった。
市教委によると、昨年8月25日、授業中に生徒が投げた「小指の先ほどの大きさ」の石が男性教諭の額にあたった。病院で「打撲」と診断された。男性教諭は学校を介さずに生徒の保護者と示談を進め、8月27日に成立。男性教諭の口座に50万円が振り込まれた。
市教委は同日、学校を通じて示談成立を知り、「学校で起こったことでお金のやり取りをするのは教育現場としてふさわしくない」と男性教諭に返金するよう指導。男性教諭は返金しようと保護者に掛け合ったが、受け取ってもらえなかったという。
この事案を巡り男性教諭は今月17日、保護者を脅して50万円を受け取った恐喝の疑いで書類送検された。昨年11月に保護者が県警に相談し、任意で捜査が進められていた。市教委の聞き取りに対し、男性教諭は50万円を受け取ったことを認めながらも、「恐喝はしていない」と話しているという。
西田幸一郎教育長は「子ども、保護者、地域の皆様の信頼を著しく損なう事態であり、誠に遺憾」とコメントを発表した。(高橋健人)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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