奈良山雅俊
14日午前8時前、北海道名寄市豊栄の市立名寄中学校の敷地内でヒグマが歩いているのを住民が見つけ、110番通報した。名寄署員が校舎裏のグラウンドに回ったところ、中央付近に体長約1メートルのヒグマ1頭がいたが、西側の土手を越えて天塩川の方へ逃げていったという。
当時は登校時間帯だったが、生徒らは正面玄関から登校していたため、ヒグマには遭遇しなかった。グラウンドは雪で覆われ、ヒグマの足跡がくっきりと残っていた。約2時間後には数キロ北の名寄北インター付近でも同じ大きさのヒグマが目撃され、署は天塩川を渡って北上したとみている。
宮下賢一副署長は「中学校の周りは住宅地で市街地も近い。また来たら大変。もう冬眠の時期なので、はやく山に帰って寝てほしい」と話していた。(奈良山雅俊)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル