大阪市教育委員会は2022年度予算案で、24年春に予定する「不登校特例校」の開校に向け、設計費2500万円を盛り込んだ。市教委はこの学校に中学校夜間学級(夜間中学)を併設することも発表。これに絡み、既存の夜間中学二つをなくす統廃合計画もすでに明らかになっている。
市教委によると、不登校特例校は市内に住む不登校の中学生が対象で、不登校の生徒の集団生活への適応や学習支援が狙いだ。
文部科学省によると、不登校特例校は小中学校や高校など、8都道府県に17校(公立8校、私立9校)ある。不登校の児童や生徒に配慮した特別な教育課程を編成することができる。
市立中学校の不登校の生徒は3306人(21年3月現在)で、全体に占める割合は6・48%。全国平均の4・09%を大きく上回る。
さらに市立中学の不登校の生徒のうち、市内3カ所の教育支援センターや民間のフリースクールなどの専門的な支援につながっていない生徒の割合が62・8%(16年度から5年間の平均値)を占める。
市教委の担当者は「不登校の生徒への支援は大阪市の喫緊の課題。いま在籍する学校の外での支援体制を充実させ、多様な教育機会を確保することが必要と考えた」と話す。
廃止方針の夜間中学の生徒は戸惑い
開校予定地は、17年の統廃…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル