中庭の木にツキノワグマ、高校が臨時休校に 後に射殺

野田佑介

 12日午前7時ごろ、富山県高岡市中川園町の県立高岡高校の敷地内にツキノワグマ1頭がいるのを高岡署員が見つけた。市によると、クマは体長約1メートルでオスの成獣。中庭の木に登るなどしていたが、約1時間20分後に、市の有害鳥獣捕獲隊が射殺した。けが人はいないという。

 高岡署によると、この日は午前5時半ごろから同校付近でクマの目撃情報が相次ぎ、署員や市職員らが警戒にあたっていた。県教育委員会によると、この騒ぎで、高岡高校は臨時休校となり、同校に近い高岡工芸高は始業時間を遅らせた。市教委によると、近隣の小中学校で休校にしたり始業時間を遅らせたりした学校はないという。

 現場はJR高岡駅から北東に約1・6キロの市街地にあり、近くには市役所や高岡古城公園、高岡市民病院などがある。高校のそばに住む60代男性は「こんな街中にクマが出たなんて聞いたことがない。山から市内を流れる川を越え、えさを求めてやってきたのだろうか。怖いし、外出するにも気をつけないといけない」と話した。(野田佑介)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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