「桜を見る会」は首相が主催し、毎年春に開催される恒例行事。政府答弁によると、「各界において功績、功労のあった方々を招き、日頃の御苦労を慰労するとともに、親しく懇談する」ことがその目的だ。招待者数や関連支出がここ数年で急増していること、そして安倍首相の後援会関係者が多数招待されていることなどが問題視され、批判の声が高まっていた。BuzzFeed Newsは、桜を見る会に関する9つのポイントをまとめた。【BuzzFeed Japan / 千葉雄登】
1. 今年の参加者数は1万8200人
内閣府の国会答弁によると、4月13日に開かれた今年の桜を見る会には、1万5400人が招待された。
家族などの同伴者がいることから、招待者と参加者の数は異なる。今年の参加者数は1万8200人だった。
2. 15年前に比べて1万人増加
首相官邸サイトや関連報道による「桜を見る会」の歴代参加者数をまとめると、15年間での参加者数の増加は以下のようになる。
2004年:約8000人(自民党・小泉政権)
2005年:約8700人(自民党・小泉政権)
2006年:約1万1000人(自民党・小泉政権)
2007年:約1万1000人(自民党・安倍政権)
2008年:約1万人(自民党・福田政権)
2009年:約1万1000人(自民党・麻生政権)
2010年:約1万人(民主党・鳩山政権)
2013年:約1万2000人(自民党・安倍政権)
2014年:約1万4000人(自民党・安倍政権)
2015年:約1万5000人(自民党・安倍政権)
2016年:1万6000人(自民党・安倍政権)
2017年:1万6500人(自民党・安倍政権)
2018年:1万7500人(自民党・安倍政権)
2019年:1万8200人(自民党・安倍政権)
安倍政権下で参加者数が増加していることがわかる。
3. 参加できる「10」の基準?
「桜を見る会」には安倍首相や萩生田文科相の後援会関係者が呼ばれていたことから、「私物化」として、その選定基準が批判の対象になっているほか、公職選挙法に違反するのではないか、という指摘も上がっている。
政府答弁によると、「各界で功労・功績のあった人たちを慰労し、懇談すること」を目的に開催されている「桜を見る会」の参加者の招待範囲は以下の通りだ。
《皇族、元皇族、各国大公使等、衆参両院議長および副議長、最高裁判所長官、国務大臣、副大臣及び大臣政務官、国会議員、認証官、事務次官等および局長等の一部、その他各界の代表者等》
今回問題となっているのは、「その他各界の代表者等」という条件にある「等」の文字が、どこまでの範囲を含んでいるのかという点だ。しかし、一連の経緯に関して、政府は個人情報であることを理由に回答していない。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース