厚生労働省は3月4日、中部空港(セントレア)にベトナムから到着した乗客のうち、40代男性が新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していたと発表した。男性は到着後、息苦しさやせきの症状を自覚していたため、入国前に空港の検疫所を訪れ、検査で陽性反応が出た。空港の検疫で新型コロナの感染が確認されたのは、国内では初めて。
厚労省によると、男性は三重県在住。2月16日からベトナム経由でカンボジアへ渡航し、21日からフィリピン、28日から再びカンボジアと移動して、3月4日にベトナム経由で帰国した。21日ごろに熱を感じ、2日からせきと息苦しくなる症状が出始め、3日に現地の病院を受診したが経過観察と言われたという。
4日に中部へ到着した際、入国手続き前に検疫所の健康相談室を自ら訪れ、胸部全体の痛みを訴えた。医師が診察した結果、新型コロナウイルスに感染している疑いがあったため、検疫所内でPCR(遺伝子増幅)検査を実施したところ、午後1時30分ごろ陽性反応が出たため、男性を隔離するため愛知県内の医療施設に搬送した。入国前に感染が確認されたため、男性は空港内の商業施設など、一般エリアには立ち入っていない。
厚労省では、男性が搭乗していた航空会社や便名は明らかにしていない。4日にベトナムから中部へ到着した直行便は2便で、いずれもベトナム航空(HVN/VN)が運航。ホーチミン発VN340便と、ハノイ発VN346便だった。
Tadayuki YOSHIKAWA
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