中部空港(愛知県常滑市)の沖合で進む土砂の埋め立て工事を巡り、入札情報を漏らしたなどとして、愛知県警は24日、国土交通省中部地方整備局名古屋港湾事務所の元所長・藤田亨(60)=横浜市鶴見区=、採石業者「丸昇石材」(三重県尾鷲市)の元会長・小倉章弘(65)=同市=の両容疑者を官製談合防止法違反などの疑いで逮捕し、発表した。県警は2人の認否を明らかにしていない。
捜査2課によると、藤田容疑者は2021年2月ごろ、工事に必要な石材(約100万立方メートル)の調達事業の入札を巡り、予定価格の作成に使用した石材の単価に近い数値を小倉容疑者に伝達。同容疑者はこの数値をもとに算出した金額で落札し、公正な入札を妨害した疑いがある。2人はLINEで複数回、入札に関わる情報をやり取りしていたという。
入札は21年2月16日に一般競争入札で実施され、丸昇石材が69億円で落札。落札率は95・1%だった。入札参加の条件として石材の納入期限などの制限が設けられており、応札したのは1社だけだった。
問題の入札は、名古屋港にた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル