電力会社によるカルテル事件が新たな展開を見せつつある。中部電力がカルテルの否定を続けることに一部の株主が納得せず、経営陣の責任を追及し始めた。
「退陣していただきたい」
6月下旬、名古屋市で開かれた中部電の株主総会で、男性の株主が壇上に居並ぶ取締役らに迫った。同社の株価が上がっていることに感謝した後でのことだ。
中部電と関西電力は企業向けの電力販売をお互いに制限し、料金の値下げ競争を避けるカルテルを結んでいたと、公正取引委員会が3月に認定した。両社は役員級同士で面談するなどしていた。中部電は販売子会社分も含めて275億円の課徴金を命じられた。
男性はこれを問題視し、経営…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル