昨年12月に東京都中野区で約3千万円が奪われた強盗事件に関与したとして、警視庁は1日、職業不詳の西本佑聖容疑者(22)=大阪市城東区=を強盗傷害容疑などで新たに逮捕し、発表した。西本容疑者は事件後に海外に出国していたが、この日フィリピンから成田空港に帰国したところを警視庁の捜査員に確保された。この事件の逮捕者は計7人になった。
暴力団対策課によると、西本容疑者は他のメンバーと共謀して昨年12月5日午前10時50分ごろ、中野区の3階建て住宅に押し入って住人の男性を殴ってけがを負わせ、現金約3千万円を奪った疑いがある。この強盗グループは運転手役を含む実行役7人と取りまとめ役1人の計8人で、西本容疑者はこのうち宅配業者を装って住宅に押し入った実行役とみられるという。同課は認否を明らかにしていない。
同課は、フィリピンから帰国時に西本容疑者が所持していたスマートフォンやスマートウォッチなどを押収しており、出国の経緯などを調べる方針。
この事件と、東京都狛江市で1月19日に高齢女性が殺害された強盗殺人事件では、いずれも「キム」を名乗る人物がフィリピンから指示を出していた疑いがある。警視庁は、「キム」が全国で発生した一連の強盗事件の指示役として名前が浮上している「ルフィ」と同じグループの可能性があるとみて調べている。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment