現場へ! 再開発 都心「番町」で④
東京都心の千代田区にある番町地区では、女子学院、雙葉、大妻の3女子中高が要望書を提出するなど、日本テレビが計画する超高層ビル開発に反対の声があがる。
そのさなか、千代田区長の石川雅己(80)をスキャンダルが襲った。NHKが2020年3月、区の総合設計制度により容積率が緩和された三番町のマンションが、区長の次男に優遇して販売されていた、と報じたのである。
区議会は、首長らの不祥事について強い権限で調査できる百条調査委員会を設置。マンションの販売元や区に資料提供を求め、区長や次男らを証人尋問した。
区議会がまとめた調査最終報告書によると、妻と次男が15年、予算1億2千万円程度で6階前後の2LDKタイプの購入希望を伝えたところ、販売元の三井不動産レジデンシャルは希望に沿う居室を「事業協力者住戸」に設定した。本来は分譲に際して地権者らに割り当てられる住戸だが、石川家は地権者ではなかった。
「事業協力者」とされたことで、抽選なしで購入できた。百条委では、三井が手がけた別の再開発マンションを区長夫妻と長男が14年7月に購入したが、2年半後に転売し、7千万円の転売益を得たことも明らかになった。
石川は東京都庁に入り、港湾…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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