主席が否定した「拉致」息子が認める 「劇的に動く」と高官は語る

 金丸信吾氏は金日成(キムイルソン)・北朝鮮国家主席に対し、日本人拉致について直接尋ねたことがある。

 金丸信・元副総理の次男。父が田辺誠・社会党副委員長とともに1990年9月に訪朝した際、秘書として同行した。90~92年には日朝国交正常化に向けた水面下の交渉のため父の名代として単独で9回訪朝。金主席と7回会った。

 最後の面会となった92年5月、思い切ってこう切り出した。「日本では北朝鮮による拉致が報道されている。主席の考え方をうかがいたい」

 87年に大韓航空機爆破事件が起き、実行犯として金賢姫(キムヒョンヒ)・元死刑囚(60)が韓国当局に逮捕された。その供述をもとに日本の警察当局は、日本語教育係「李恩恵(リウネ)」について、78年に失踪した田口八重子さんと91年に断定していた。

 主席は「そんなことをするわ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment