保存・活用方法をめぐって論議が高まっている函館市船見町の旧ロシア領事館の見学会が12日、開かれた。「函館の歴史的風土を守る会」など函館の史跡に関心を持つ7団体でつくる実行委員会が所有者の市から建物を借りて開催。1996年の宿泊研修施設「道南青年の家」の閉鎖以後、公開されておらず、中を見られる貴重な機会とあって、多くの市民が訪れた。
【動画】旧ロシア領事館を公開 漂う雰囲気、市民も味わう 北海道函館市=三木一哉撮影
内部は電気が切られているため、懐中電灯で照らしながらの見学。来場者は建築当時から使われてきたとみられる各部屋の扉や、サロンのシャンデリア、2階廊下のアーチ、1階玄関からの階段など、凝ったデザインから「ロシアの洋館」の雰囲気を味わっていた。
部屋の多くが宿泊研修施設に転用された際に、低い天井を設け、一部は部屋に新たな仕切りを設けて和室に改造された。見学者は、天井の照明機器の隙間などからのぞく元の梁(はり)やれんがの壁を見つけて歓声を上げていた。一方、長年空き家状態だった間に建物南側のサロンの一部が朽ち落ちるなど、建物の傷みも目立った。
夫婦で訪れた観光ボランティア…
2種類
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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