高円宮妃久子さまは15日、横浜市中区の三渓園で始まった「高円宮妃殿下写真展と現代根付(ねつけ)コレクション」のオープニングセレモニーに出席した。根付の収集家として知られる久子さまは「持ち主と旅をしてきた根付には物語がある。三渓園は密にならないし、散歩がてら見に来てください」と述べた。
根付は、和服の帯から印籠(いんろう)や巾着などを提げる際に使う数センチの留め具で、動物の彫刻や蒔絵(まきえ)などの技巧が凝らされた伝統工芸品。今回展示されているのは、東京・元赤坂の赤坂御用地や高円宮邸を中心に、久子さまが国内で撮影した根付の写真43点など。
故・高円宮さまと久子さまは根付の収集家として知られ、久子さまは根付の研究論文で2012年に大阪芸術大で博士号を取得していた。
入場無料(三渓園入場料は必要)。21日まで。(杉浦達朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル