今月10日。東海地方の世界への玄関口となる中部空港(愛知県常滑市)では、国際線の搭乗手続きを待つ外国人や日本人が、短い列をつくっていた。カートにはスーツケースや段ボールがいくつも積み上がる。
「混み具合はコロナ前の1割ほど。まだまだ全然です」。東南アジアと路線をつなぐ航空会社の社員が、ため息をついた。多くが日本企業の海外駐在員や母国に戻る外国人とみられ、「いまは絶対に行く必要のある人しかいません」。
2020年1月、インバウンド(訪日客)需要で、中部空港の国際旅客便は過去最高の週486便に達していた。しかし、新型コロナの感染拡大で同4月から2カ月半は全て運休に。現在も、米国や韓国、シンガポールなど週15便にとどまる。
空港の担当者は、「ワクチン証明書による隔離措置の緩和などが広がれば追い風になるのですが……」。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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