新型コロナウイルスの「第5波」拡大を受け、福岡県は28日、県独自の「福岡コロナ警報」を発動した。感染力の強い変異株の広がりに夏休み期に伴う人流増が重なり、28日の県内の新規感染者数は405人と5月19日以来の400人を突破。コロナ感染は急拡大を続けており、飲食店への時短要請は解除から約3週間で再開となる。
県はこの日、対策本部会議を開き、警報の発動を決めた。不要不急の外出自粛を県民に求め、県全域の飲食店には8月1日から29日まで営業は午後9時、酒の注文は午後8時半までと要請することを決めた。
会議後の記者会見で服部誠太郎知事は「第4波を超える感染拡大、医療提供体制の逼迫(ひっぱく)が懸念される」と強調。時短要請などに理解を求め、今後の感染状況次第で「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請することも検討するとした。
県内では、東京五輪開会に合わせた4連休の直前から新規感染者が100人を超えて急拡大。警報発動の目安となる3指標のうち、新規感染者数と病床使用率の二つで基準を超えた。
感染再拡大の要因として、県は感染力の強い変異株(デルタ株)による感染の割合が7月上旬の16・4%から31・2%に上昇▽首都圏や関西圏など感染拡大地域からの人流増加を挙げている。
今後、夏休みやお盆で人の往来がさらに増え、64歳以下のワクチン接種も始まったばかりで感染者の急増や重症化の懸念が大きいことから、県は感染拡大の継続に危機感を強めている。
服部知事は今月12日、感染…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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