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豪雨災害によって九州では、これまでに62人が犠牲となりました。被災地では、9日も雨への不安を抱えながら、片付け作業が続けられていました。福岡県大牟田市では、3000件以上が床上・床下浸水。市内3カ所に災害廃棄物の仮置き場が作られ、本格的な受け入れが始まり、家具や家電を運びこむ人の姿がありました。熊本県でも、災害廃棄物を持ち込む人たちの長い車列が出来ていました。人吉市では、ボランティアも駆け付け始めました。ただ、市は、新型コロナウイルスの感染防止のため、県外の人は、受け入れない方針です。 ボランティア活動をする松岡亮太さん(36)は、被災した飲食店で重機を操り、汚れた椅子や絨毯を運び出していました。松岡さんは、阪神淡路大震災で被災し、熊本地震の時は、震度7の揺れに2度襲われた益城町に住んでいました。地震からの復興に携わって以来、各地でボランティアをしてきたといいます。断続的に強い雨の降るなか、黙々と体を動かしました。4人で5時間かけ、9日の作業を終えました。
松岡亮太さん:「コロナ前だったら一気に駆け付けて家の中の泥を出して、逆に道路に出された泥とかの積み込みと搬出が間に合わないくらいだと思うけど、何かにつけて追いついてない状態。コロナの状況で全国からボランティアの方が来れないので、人が足りない」 九州以外にも被害が広がっています。京都市では、高速道路の料金所付近で土砂崩れが発生。車3台が押し流され、横転するなどし、2人が病院に運ばれました。 記録的な大雨の影響で、岐阜県では8日朝に飛騨川が氾濫し、土砂崩れや家屋の浸水など大きな被害が出ています。住民らは9日、片付けに追われていました。
被災した住民:「雨が降って晴れてきたと思ったら、また急に雨が降ってきて。そういう状態がずっと続いている。もう疲れちゃった」
岐阜県では、床上・床下浸水の被害が住宅など合わせて186棟に上り、いまだ241世帯が孤立状態となっています。また孤立状態は、長野県も含め解消には至っていません。 気象庁は9日、九州や岐阜、長野など広い範囲で大きな被害が出た今回の豪雨について『令和2年7月豪雨』と名付けました。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース