6月30日から続く大雨の影響で、大分県由布市湯布院町では、住宅1軒が土砂に流された。市消防本部によると、住民の1人と連絡がとれていないという。
気象庁によると、24時間雨量(7月1日午前6時40分まで)は、同市湯布院で385ミリを記録し、7月の観測史上最大となった。このほか、24時間雨量(同午前7時10分まで)は山口市で282ミリ、福岡県太宰府市で232ミリ、熊本県湯前町で323ミリ、宮崎県えびの市のえびの高原で292ミリ、鹿児島県伊佐市で326・5ミリなどとなっている。
気象庁は1日午前1時、線状降水帯によって山口県で非常に激しい雨が降り続いていると発表。命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、警戒を呼びかけている。
山口県山陽小野田市では1日未明、1513世帯の3367人を対象に、5段階の避難情報で最高のレベル5にあたる「緊急安全確保」が発令された。市によると、市内を流れる随光川と桜川が氾濫(はんらん)し、一部の家屋で床下浸水も確認されているという。
山口市では1日午前1時ごろ、タクシー1台が冠水した道路で動けなくなった。市消防本部によると、運転手1人を救助し、無事という。同県下関市などでは記録的短時間大雨情報も出された。氾濫(はんらん)のおそれがある基準まで水位が上がっている河川がほかにもあり、注意が必要だ。
福岡県内でも未明、命に危険を及ぼす土砂災害がいつ発生してもおかしくない状況となったことを警告する「土砂災害警戒情報」が追加で出された。岡垣町では住宅1軒が倒壊し、住人の女性(90)が取り残された。県警などによると、女性は消防隊に救助され、軽傷を負って病院へ搬送されたという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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