藤原慎一 棚橋咲月
停滞する梅雨前線の活動が活発になる影響で、九州南部では12日から13日にかけて、局地的に雷をともなった非常に激しい雨が降るおそれがある。福岡管区気象台は土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫(はんらん)に警戒を呼びかけている。
気象台によると、11日午後6時~12日午後6時に予想される24時間降水量は、宮崎県と鹿児島県の多いところで180ミリに達する。熊本県では120ミリ、福岡県など九州北部では60ミリと予想されている。
九州南部の雨は12日夕から夜遅くにかけてピークを迎える見込みで、宮崎県の山間部などで1時間降水量50ミリが続くと予想される。落雷や突風の恐れもあり、気象台は最新の気象情報や警戒情報をこまめに確認するよう呼びかけている。(藤原慎一)
大雨から身を守るには
大雨による被害から身を守るには、準備が重要だ。日本気象協会や気象庁にポイントを聞いた。
自宅には水や食料を準備しておく。目安は3日分。普段から食品や日用品を多めに買い、使ったら買い足す「ローリングストック」という方法もある。大雨前にスーパーに買い物に行っても品薄なこともある。
さまざまなサイトで準備すべきものを紹介しているので、参考にしながら自分に必要なものを用意する。新型コロナ対策でマスクや消毒液、持病がある人は薬やお薬手帳も大切だ。
自宅や職場周辺のリスクも確認する。大雨時にどれくらい浸水するのか、土砂崩れの危険はあるか。自治体が公表しているハザードマップを見て、雨雲が近づく前に避難先と避難のタイミングを決めておく。
新型コロナ感染拡大で避難所に行くのをためらう人がいるかも知れない。移動に危険がともなう夜間など避難所に向かうのが難しいときは、頑丈で高さがある建物や高台などにも避難できる。車での避難は視界不良やスリップによる事故の危険もあるので、雨が激しくなる前を心がける。
雨雲が接近した後は、川や側溝などには絶対に近づかない。外の様子や最新の情報に注意を払って、身の安全を確保する。(棚橋咲月)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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