台風6号の接近に伴い、九州南部で8日昼前から、北部でも9日から暴風域に入るおそれがある。九州全域と山口で大雨となり、広い範囲で土砂災害警戒情報が発表される見込みだ。
とくに九州の東部に位置する大分や宮崎、鹿児島・大隅地方では、海からの湿った風が吹きつけて長時間の大雨となるおそれがある。すでに宮崎では雨が続いており、1日からの総雨量は延岡市や日南市で150ミリ前後に達するほか、山間部では300ミリを超えている。福岡管区気象台は「災害の危険が増している」と警戒を呼びかける。
交通にも影響が出ている。全日空と日本航空は7日午後4時時点で、宮崎や鹿児島を発着する航空機を中心に、8日に計164便を欠航すると発表した。
JR九州も8日に九州新幹線熊本―鹿児島中央間で一部の運転を見合わせると発表。JR西日本も9日から10日午前にかけ、山陽新幹線の新大阪―博多間で計画運休を実施する可能性があるとしている。
すでに台風の影響が出ている鹿児島・奄美地方では、7日午後3時時点で奄美市、瀬戸内町、十島村など6市町村の計3万4232世帯、6万723人に避難指示が発令されている。瀬戸内町で1日に70代男性が顔面を打撲するなど、強風によって県内で計3人がけがをしているという。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル